2021年中学入試にコロナ関連の問題は出るのか

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 出題されたとしても、問題の導入でさらっと触れる程度で終わるのではないかと思う。例えば、「コロナをきっかけとしたテレワークの普及」など、無難な方向へ話題を向ける役割として扱われるのではないか。コロナ情勢は、時事だけでなく地理や割合(算数)の知識や能力を見る材料がわんさとあり、マジで素材の宝庫だ。しかし、ファクターXや肺炎球菌・インフルエンザとの違いや自粛の有効性など面白い領域に踏み込むことは無理だろう。学校がなにがしかの見解を持っていると邪推されると、色々と面倒が起こりそう… コロナウィルスの正式名称やCOVID-19が何かは客観的事実を問う問題だから大丈夫だろう。問題文の誘導付きでコロナウィルスの模式図くらいは書かせてもセーフかもしれない。(以前、カマキリの顔を書く問題もあった)。他国と日本の死者数を表から読み取って割合で比較する問題もギリギリ大丈夫かも知れない。

 小学生が考える内容で問題ないことは以下の事柄だろうか。出題するなら、公立中高一貫校入試のように、父親と子供が対話する形式で文系・理系を総合的に問うていったら面白いと思う。

 

・新型コロナウィルスの正式名称ってなに?(社会:時事)

・COVID-19ってなに? ウィルスじゃないの?(社会:時事)

・コロナウィルスの模式図を書く(理科)

感染症ってほかにどんなのがあるの?(社会:時事)

・いつどこで発生したの?(社会:地理)

・多くの死者をだした国はどこ?(社会:地理)

・自粛・ロックダウンはどんな意味があったの?(算数:グラフ読み取り)

・日本とアメリカの死者数はどのくらい違う?(算数:グラフ読み取り・割合)

PCR検査ってなにをするの?(算数・理科:割合)

・コロナはただの風邪なの?(算数・理科:割合)

・コロナをどういう風につきあっていけばいいの?(教科横断)

・親になったらどんな風にコロナを子供に伝える?(教科横断)

 

  生徒も色々と疑問を持っているようで、他の先生に「コロナってただの風邪なんでしょ」とか「正式名称はなんなの」と聞いている様子をたまに見かける。満足に答えられていないことが多くて、代わりに答えてやろうかと思うこともしばしばだ。あるいは、高校生ともなるとテレビの報道に対して「感染者だけじゃなくて、どれだけ検査したかくらい教えて欲しい」と言っており、彼ら彼女らなりに情報発信の仕方に不満をもっていることも伺えた。

 受験問題を作る方は、コロナにいかに関心を持っているかを、世の中の出来事にどれだけ関心を持てているかを図る指標にしても良いと思う。

 っていうかどこか気骨のある学校さん、BCG仮説とか結核流行地との関連を話題にして問題つくってくれないかなぁ。