「瑠璃の雫」伊岡瞬 角川文庫 2011

アルコール依存症の母親と、小学校3年生の弟と暮らす小学校6年生の美緒。家庭に、学校に、居場所がない彼女のもとに、元検事の丈太郎が現れる。彼の娘は、過去に誘拐されて現在まで行方不明というだという。親身に接する丈太郎に美緒は心を徐々に開いていくが… 欲望と狂気、正義と不義が複雑に渦巻く人間模様の中で、美緒は真実を知る決心をした。