遭難者救出の瞬間(ナンガ・パルバット)
まさにリアル"岳"。
今日は、山岳救助の話。
世界第2位の高さを誇る高峰「K2」に登頂中だったポーランド隊。彼らは「K2」冬季初登頂の偉業達成に向けた挑戦の最中だった。そこへフランス隊遭難の報が届く。遭難者の多さから人喰い山と称される「ナンガ・パルバット」で2人のフランス隊隊員が遭難したという。これを聞いたポーランド隊は活動を一旦、中断。レスキュー隊を組織し、ヘリで「ナンガ・パルバット」のベースキャンプへ向かった。
現場で救助活動に当たったメンバーは暗闇の中、遭難した隊員のうちエリザベス隊員を発見し、救出。残念ながら、パートナーのマーク隊員は亡くなった。
動画はデニス隊員が身につけていたアクションカムで撮影されたであろう、エリザベス発見の瞬間。
>デニス:「エリザベス! 会えて良かった!」
>エリザベス:「……」(声遠く聞き取れない)
>デニス:「アダム! エリザベスは生きてるぞ!」
パワフルなデニスの声だが呼吸は荒く、高所の過酷な環境を物語る。
【エリザベス発見の瞬間】動画15秒
Moment dotarcia Denisa do Eli. Niesamowite!
— dominobb (@dominobb) 2018年1月28日
Denis: "Elisabeth, nice to see you. Adaaaam, I heard her." #NangaParbat pic.twitter.com/59cZO3V4WD
フランス政府は捜索と救助に当たったメンバーに対し、無私な献身と可能性に賭ける姿勢を讃えた感謝状を贈呈した。
なお、メンバーは現在までにK2のベースキャンプに帰還。ポーランド隊は中断していたK2冬季初登頂を再開した。偉業を成し遂げるべく、彼らは氷と岩の上で格闘を続けている。