気力を振り絞る。

左足の痛みは、だいぶ治ったようだ。ほのかに痛みはあるものの、1日で完治に近づいたということは筋肉痛のようなものだったのだろう。まだ、縦走用の体が出来あがっていない。無理は禁物だが、徐々に仕上げていく必要がありそうだ。

痛みを乗り越えて歩くには、歩くコースを頭の中に描いてイメージに落とし込むことが有効ということがわかった。どのくらいの時間がかかるか、痛みは耐えられそうか、などを言葉ではなく五感でイメージする。イメージが完成していく過程で、呼吸が深くなり腹が据わる。神経が高ぶって憂鬱になり、足が震えたりする。

行く手にある辛さや痛さを頭と体に前もって覚えさせるのは嫌なものだ。

でも、これをやることで乗り越えられることもあるのだろう。リスクや緊急時の対応方法も考えることが出来るのだと思う。